⑤外需優先を改めるべき時

 世界がグローバル経済・自由経済を志向していたのですから、我が国が外需を優先して国内を軽視したのもやむを得なかった?と言えるかもしれません。しかしその結果として我が国の地方が消滅の危機を迎えていることは、国の政策として適正だったのかどうか。

 そして今コロナウィルスの影響で、我が国は地方もダメ都会もダメのWパンチを受けることになってしまい、経済的に最悪な状況に置かれることになっています。

 そのグローバル経済環境もアメリカに端を発した自国主義が、今世界に広がろうとしています。アメリカからは自動車の国内生産を求められた上に、これからも自動車を輸入するならアメリカ農産物を買えと。

 それらの農産物が遺伝子組み換え品であっても、危険な成長ホルモンを使った牛肉でも買え・買え・買えと。こんな要求飲まされていたら、日本人の健康を害してしまうと判っていても買わなきゃならないってことになる。

 アメリカがそんなこと言うのなら、アメリカの農産品を日本国内で作って下さいとやれないのでしょうか。遺伝子組み換え品ではない野菜や、成長ホルモン剤を使わない牛肉を日本国内工場?で作って下さいというべきなんじゃないか。

 中国にしても、日本から技術を買って安い賃金から生産される農産物を押し付ける。それが危険と判っていても、買わなければならないのが現状なんです。

 とにかく人口10億人以上の国ですから、日本品を買いたい人はいっぱい。売り込みばかりに固守していると、結局は危険を押し付けられることになるんです。そして最後はあのレアアースの時のように、

「もう日本へ輸出しません」

なんてことになってしまう。

 それでなくても中国の艦船が度々尖閣諸島地域に侵入し、いつ、その「もう・・・」の状況にならないとも限りません。

 さあ、こんな今までの環境にあって、我が国これからも売ることに固守して危険を買い続けるのでしょうか。世界が自国主義に走り出した今、日本国民の健康を害する輸入に関しては、自国主義意識を持つべきです。それでなくても我が国の食料自給率は、37%(カロリーベースで)と低いもの。

 ちなみにカナダ・オーストラリア・アメリカ・フランスは100以上、ドイツ95、イギリス63、イタリア60ですから、我が国の37%がいかに低いことが判ります。少なくてもこの食料自給率の点では、自国主義を発揮すべきです。

 今回のコロナウィルス被害でもマスクのほとんどを中国任せにしていましたから、その供給体制がパンクしてしまったこと。慌てて国内でも作り始めたことは前述しましたが、そんな日本の安全に関するものだったら、国は国内製品を買い上げて備蓄しておくぐらいの自国主義が必要です。

 またコロナウィルスはマスク以上に、食料品の輸入環境を悪化させました。それらの農産品が国内産であったなら、農家→消費者直結で問題は解決できます。しかしアメリカ・中国からの輸入品に頼るばかりでは、いつその供給がストップするか判らない。それって日本人にとりまして、死活問題になるとも言えることになるんです。

 グローバル経済社会が、特に工業製品のサプライチェーン環境を充実させました。しかしその反面、日本は世界の中で大層危険な立場に置かれていることをコロナウィルスに教えられたと言えます。

 グローバル経済環境の波に乗って、我が国の大企業が海外で高収入を上げて、その企業内保留額が500兆円に上るもと公表されています。しかし我が国企業それ程の好業績を上げているのに、日本人の賃金は低いまま。

 そんな海外で儲ける企業を否定はしませんが、これからは国策を講じても内需拡大を図るべきです。でないとそれらの企業が海外でビジネスを展開している間に、日本の地方の多くは消滅してしまう。その上都会まで長い経済低迷を強いられたら、日本全てが潰れてしまう可能性がなくもない。

 内需を拡大して国を守る、トランプ大統領のやり方に意を唱えても、国の最高責任者として自国を守ろうとする行動は国民の望むところ。だからとアメリカを真似ることなどないんです、もっと良い自国の守る方法があるのですから。

次回から

「3.都会から地方への大移動時代突入!」に続きます

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