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 多くのゴルフ愛好家、そして我が国のゴルフ業界関係者が、日本のゴルフの衰退傾向を心配なさっておられる。

 それは

「日本のゴルフ人口が、720万人に減ってしまった」

「このままでは、600万人・500万人になってしまうかもだ」

と、わが国ゴルフ業界団体の会合で報告されていることでも、その深刻さがうかがえます。

 

 なぜそんな流れになってしまいましたのかは、多くの方々がご存知の通り、そんな流れに仕向けてしまった人たちがいたからとしか言えません。

 その流れと言いますのが、我が国男子ゴルフ界の現状であり、男子の低迷ぶりを支えている女子界の構造となっています。

 

 しかし近年男子ゴルフ界の人気がなくなってしまっても、試合数が減ってテレビでそれらを楽しめなくなったとしても、一般アマチュアゴルファーにとっては別に痛くもかゆくもないかもしれない。

 だって現代のゴルフ愛好家の多くは、健康維持していつまでもプレー楽しめれば、それでイィと思っておられる方多いと思えますから。

 

 我が国のゴルフを端的に申しましたら、《男の・大人の・接待の》遊びとして発展してきたもの。ですから戦後からの我が国のゴルフとは、日本の男の愛好家が支えてきたことに間違いありません。

 そう明快に言えますから、今女子ゴルフ界が人気博しているからと、その女子人気だけで我が国ゴルフ人口の減少を、止めることできないとも言えるんです。

 

 さりとて改めて人気出た方が、世のゴルフ愛好家にとってイィに決まってます。

 だって国内ツアーの人気が総じて盛り返したら、当然ゴルフ人口が増加することですから、業界の人ばかりじゃなく、アマチュアゴルファーもその恩恵いろいろあずかれると思います。

 

 でもそれどう考え行動したら、改めて日本のゴルフの人気盛り返す=人口増加につなげることができるのか。そこんところを活性化コンサルタント職のわたくし、しばし考えてみることになりました。

 なぜそんなことを考えましたかは、わが娘日本女子プロゴルフ協会のメンバーでして、我が国ゴルフ界にお世話になってまいりました(まだ続いています)ので。

 そんな娘持ちます一人の父親としまして、少しでもお役に立てないかなと思いましたからなんです。

 

 それと今人気あります女子プロ界も、問題を抱えていない訳じゃありません。それは男子界と同じく、年間賞金獲得上位者のほとんどを、外国人に奪われてしまっておりますから。

 その状態をそのままにして、日本のゴルフ人気復活は考えられません。ですから女子界も今のままを続けていたら、日本人ゴルフ人口の増加に寄与することはできないと言えるでしょう。

 

 そこで中村寅吉さんに触発され、父親と一緒にゴルフ始めた者として、その後その流れで娘と伴に歩んでまいりました30年間に、職業的な知識を加えることによってその具体的な方法考えてみました。

 それがはたして皆様のご納得頂けるものかどうかは判りませんが、その精一いっぱいのご提案が本書にとなりました。という訳で本書ご一読後、僅かでも参考にして下されば幸いと思っております。

日本のゴルフの再生法(前編)

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